日本人に古くからなじみのある『正座』。欧米の方が苦手とするこのポーズには、さまざまな効果があります。
正座は美脚の大敵とも言われていますが、太ももの前面を伸ばし、骨盤まわりや背骨の強化、足首の柔軟性を上げ、消化力を上げる効果があります。
むくみが気になる夜に行えば、下半身に体重がかかり上半身に血液などの流れを戻してくれるので、むくみの改善にも役立ちます。
朝行えば、姿勢を正して座ることで気持ちがシャキッとしますので、寝起きに行ってみてもいいですよ。
■1分でOK!姿勢を整えてむくみを改善する正座ヨガ
・ヴァジュラーサナ(金剛座)
【1】腰骨のまっすぐ前にひざが来るようにして、左右のふくらはぎを外側に逃がして座ります。
慣れていない方は割り座から始めてみましょう! 正座に慣れている方は左右のかかとを座骨の下にしまいこんでいきます。
【2】腰が後傾しないように下腹部を引き上げ、頭頂を上から引っ張られているようなイメージで背骨をまっすぐ伸ばします。
【3】胸を開いて両手はひざの上に置き、正面を向いてゆったり呼吸します。
・パルヴリッタ・ヴァジュラーサナ(捻った金剛座)
ヴァジュラーサナに捻る動作を加えると内臓の働きを活発にし、デトックス効果が期待できます! 基本の姿勢に慣れてきたらチャレンジしてみてください。
【1】ヴァジュラーサナの姿勢から、両手の平を胸の前で合わせ親指を胸の真ん中に当てます。この時、しっかりと手のひら同士を押し合うようにして胸を開きます。
【2】吸う息で背筋を伸ばして吐く息で背骨の下の方から螺旋状にねじりあげて肩越しに後ろを見て数回呼吸します。
【3】吸う息で上半身を正面に戻し、一呼吸おいて反対側も同様に行います。
捻りを加えると左右の肩の高さが変わったり、顔の向きが傾きやすいのでしっかりと尾骨から頭頂までを真っ直ぐ伸ばすように意識しながら行ってみてください。
わずか1分で出来ちゃうので、ぜひ日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
(伊藤 恵里)