こんにちは!「身体が変われば人生が変わる」ボディメイクトレーナーの岩成隆邦です。
さて、今回も基礎代謝についてのお話ですが、前回は筋肉量と基礎代謝の関係について、お話しさせていただきました。引き続き、基礎代謝についてお話をさせていただきます。
本日は、「基礎代謝と季節差」がテーマです。
痩せやすい季節?太りやすい季節?
皆さん「夏が一番痩せやすく、冬が一番太りやすい」という話を、どこからか聞いたことはありませんか?
おそらく「冬太り」などというネーミングで、ご友人ともお話しされたことがあるかと思います。冬は厚着もしますし、身体も冷えるので、「冬は太りやすい」というイメージがついているようです。
しかも、日本の季節柄、忘年会や新年会、クリスマスやお正月など、行事もたくさんあるので、食生活がどうしても乱れやすいというイメージもプラスされているのでしょう。
反対に、夏は日差しも強く、汗もかきやすいので痩せやすいイメージがあるようです。
基礎代謝には季節差がある
さて、これは果たして本当なのでしょうか?人間の身体に関して、「痩せやすい季節」「太りやすい季節」というものがあるのでしょうか?
もちろん、季節に応じて、動く頻度や発汗量も違いますから、体重の増減に関しては一概にはいえません。
しかし、前回からお話ししている「基礎代謝」に関しては、結論から言うと、季節に応じて値に変化が出てきます。つまり「痩せやすい」「カロリーを消費しやすい」という時期があるということです。
冬に高まる基礎代謝
人間は恒温動物で、常に体温を約36~37度前後に保つことで、生命を維持しています。
基礎代謝は、その体温維持のために消費されている分も含まれているのです。夏は外気温が高く、体温を保つための熱産生の必要が少なく、基礎代謝は低めになります。要は外が暑いので、身体を温めようとしなくても、自然と体温は維持されます。
逆に、冬は外気温が低く、体温を維持するために、熱産生が活発になり、基礎代謝は高くなります。だから外が寒いと、身体は熱を発生させて体温を維持しようとするわけで、自然とエネルギー消費が高くなります。
ということは、外が寒い冬の季節は、逆に基礎代謝が高いということなので、一日の消費カロリーは自然と増えるという寸法です。夏と冬の季節を比較すると、基礎代謝は「約10%」差があるという報告もあります。
なので、イベント目白押しの冬の時に、食生活をうまく組み立て、トレーニングや運動をしっかり行うことができれば、冬はかなりのダイエットが期待できるということです。
さあ、これから冬シーズンに向かって基礎代謝が高まる時期、来年の来るべき時に備えて、ボディメイクに励みましょう!!
文・写真提供:リズムアンバサダー 岩成隆邦