こんにちは!ボディメイクトレーナーの岩成隆邦です。
前回、「ボディメイクは継続して行うことが大切である」とお伝えしました。
どのような方法をとるにしても、まずは続けていかなければ、結果を出すことが難しいということですね。
成功するボディメイク術!摂取カロリーと消費カロリーの関係
ボディメイクの中で、最もポピュラーなものに「ダイエット」がありますが、その基本原理、皆さんはそもそもしっかりご存じでしょうか?
「カロリー計算でしょ?」とお思いになる方がほとんどかと思いますし、言ってしまえば、そういうことです。
摂取カロリーと消費カロリーの関係
1. 摂取カロリー>消費カロリー・・・太る
1. 摂取カロリー<消費カロリー・・・痩せる
3. 摂取カロリー=消費カロリー・・・変わらない
こういう図式が成り立ちますし、簡単に理解できます。
例えば「ダイエット」をしたい方は、この中からどれを選べば良いでしょうか?そう、2ですね。食事や運動を調節して、このカロリー収支にもっていくわけです。
実際には、カロリー収支だけではきれいなボディメイクは達成できないのですが、一番やさしい切り口として、大前提で必要不可欠なものです。では、摂取カロリー・消費カロリーについて、少し詳しく見てみましょう。
摂取カロリー
まずは摂取カロリー。これは単純に経口により摂取するものです。要は食事ですね。食べ物や飲み物に入っているエネルギーです。飲食以外で摂取することはほぼありません。
消費カロリーを構成する3つの要素
そして消費カロリー。ここが実は皆さんが見落としがちになるポイントです。カロリー消費には大きく分けて3つの消費コースがあるのです。ご存じでしたか?
・基礎代謝:何もしない状態で消費されるカロリー
・活動代謝:活動や運動により消費するカロリー
・DIT(食事誘発性体熱産生):食事により消費するカロリー
の3つです。
このうち、人間の身体の仕組み上、それぞれの割合が決まっていて(ここが重要なポイントです!)
基礎代謝(約70%)+活動代謝(約20%)+DIT(約10%)=1日の消費カロリー
という内訳になるのです。もちろん生活スタイルや性別、運動習慣などで個人差が生じますのでその点はご理解ください。
やみくもに運動するだけでは、ダイエットにならないワケ
よく、「ダイエットするには運動だ!」というような文言を耳にしますが、それは1日のうちの約20%程度だということです。
つまり、やみくもに長時間の運動をするだけでは、遠回りになるだけですね。
それよりも、基礎代謝が1日の消費カロリーのうちの約70%を占めていることに注目してください。
自分の基礎代謝を把握することが重要!
基礎代謝はじっとしていても、寝ていても、消費するカロリーです。人間の身体の中のさまざまな器官でこれは発生しています。
≪基礎代謝=筋肉(約25~40%)+脳(約20%)+肝臓・腎臓・心臓などの内臓諸器官(約40〜55%)≫
なのです。もちろん個人差はありますが。
注目すべきは「筋肉」と「内臓諸器官」が、ほぼ同等の割合ということです。つまり、基礎代謝を維持・向上させて、痩せやすく太りにくい身体になるには、
・適切な筋トレ・栄養摂取によって筋肉量を増やす
・内臓諸器官の機能を維持・向上させる
この二つが挙げられるのです。
つまり、いくら筋トレを頑張っていても、内臓に負担をかけて機能低下するような生活をしていたら、痩せやすい身体にはなりません。逆もまたしかりです。両方整えていく必要があるのです。これを知っておくだけで、これからのボディメイクの仕方が変わってきます。
今後は、筋トレの具体的な話や、痩せやすい生活習慣などの話もどんどん書いていきますのでお楽しみに。
次回は、夜食べると太る理由について前編・後編の2回にわたり、お話していきます。
文・写真提供:岩成隆邦