女性にとって永遠のテーマとも言える「ダイエット」。実はダイエットは、女性ホルモンと密接に関わっていることをご存知でしょうか?
女性ホルモンを上手に活用できれば、超効率的にダイエットできるんです。
逆に、「ダイエットをがんばっているのに、なかなか結果が出ない…」いうときは、女性ホルモンに原因がある場合も考えられます。
■ダイエットは女性ホルモンに左右されている!
女性には「痩せやすい時期」と「痩せにくい時期」があり、その時期は、生理周期と連動しています。
「痩せやすい時期」=生理終了から排卵前まで(卵胞期)
「痩せにくい時期」=排卵後から次の生理まで(黄体期)
卵胞期には、2つの女性ホルモンのうち「痩せホルモン」とも言える、エストロゲンの分泌が活発に。からだが軽く感じられ、気持ちも前向きになれるので、エクササイズなどにチャレンジするのに最適な時期です。
もっとも効率的に脂肪燃焼できるタイミングでもあるので、結果が出やすく、モチベーションにもつながるでしょう。
逆に黄体期は、「おデブホルモン」ともいわれるプロゲステロンの分泌が活発になります。妊娠に備えるホルモンなので、水分を体内に溜め込み、体重が増えてしまうことも。
自分自身への防護を高めるため、気持ちも不安定になります。イライラしたり、ささいなことが気になったりと、気持ちの面でもダイエットに不向きな時期です。
■ダイエットの勝負期は「生理後1週間」
痩せやすい卵胞期はダイエットが超効率的にできるチャンスです。この約1週間、集中してエクササイズをがんばってみましょう。いつもより歩く歩数を増やしたり、ジョギングしている方は、いつもより距離を多めにしてみたりするなど、負荷をかければかけるほど、結果が出やすい時期です。
筋肉を鍛えるトレーニングもよいでしょう。特に、排卵日直前は、筋肉量がもっとも増えやすい絶好のタイミングです。普段より引き締め効果が期待できますよ。
よりダイエット効果を高めるために、食事制限もがんばりたいところですが、極端に量を減らす、特定の食べ物に偏ってしまう、などの制限はNG。
女性ホルモンバランスが崩れて、せっかくの効果も見込めなくなります。あくまで3食バランスよく食べるのが基本ですよ。
■ダイエット効果が出にくい卵胞期
黄体期は、心と体がダイエットに対してウエルカムモードになっていません。リラックスして過ごし、卵胞期に備えるのが賢明です。
また、甘いものが食べたくなったり、やたらとお腹がすいたりと、食欲のコントロールが難しい時期です。運動でのカロリー消費があまり望めない分、食べた分だけ体重が増えやすくなってしまいます。
どうしても甘いものが我慢できなかったら、チョコレートなどのお菓子類ではなく、フルーツやナッツを少しずつ食べるなど、工夫してみてくださいね。
また、ストレッチなど軽い運動で体を動かすのもよいでしょう。
運動すると、気持ちを安定させてくれる脳内物質「セロトニン」が分泌されます。セロトニンは、気分が落ち着き、甘いものを食べたい衝動を抑えてくれるんです。散歩や買い物など、軽く歩くのでも、十分効果的です。
女性の体と心は、女性ホルモンにさまざまな影響を受けて変化します。
その変化を理解すれば、効率的にダイエットすることができるんですね。皆さんも、女性ホルモンを味方につけて、スリムで美しい体を手に入れてくださいね。
あわせて、『意外と知らない?女性ホルモンを整えるコツとセルフチェック法!』の記事もぜひご覧ください。
(女性ホルモン美容研究家 / 申弘美)